近年「女性の活躍」をめぐる動きや議論が盛んです。
先日文部科学省と厚生労働省が発表した「大学卒業予定者の就職内定率(2月1日時点)」を見たら面白い傾向がありました。
グラフの通り、直今3年間女性の内定率が男性を上回っています。
過去20年間のデータを見てみましたが、2012年まで一貫して男性の方が高かったものが、2013年に初めて女性が上回り、年々その差が広がっています。
実感値としては、何年も前から多くの企業で「最近は女性の方が優秀」という声がありましたが、就職内定率においてもその評価が明確にあらわれており、今後もこの流れは続くのではないでしょうか。
現在多くの企業で女性の登用や活躍について議論がされていますが、恐らくその動きよりも早いスピードで優秀な女性がどんどん現れ、自らの力で活躍していく筈です。
女性が活躍する職場
新卒で入社した優秀な女性が順調に活躍していけるか否かは会社の風土の問題です。
「付き合い残業、深夜残業」、「戦略なき気合い依存」、「コミュニケーションは夜の居酒屋」、「必要以上に厳しい上下関係」、こういう風土の会社は女性が活躍できません。
女性管理職を何人出すかを議論するより、本当に働きやすい風土づくりを実践していくことが大切です。
「女性にとって働きにくい職場は、実は男性にとっても働きにくい職場。 女性が働きやすい環境は男性にも働きやすい環境」という原則を認識しなければなりません。
以前、宋文洲さんが面白い事を書かれていました。
「そもそも男性が活躍していないのに、女性が活躍する社会という議論自体がおかしい」と。私は思わず頷いてしまいました。
男性女性にかかわらず、誰もが自分の強みを生かし伸び伸び活躍できる組織、職場が、これからの時代に発展すると思います。