頑張れ、40代!

私は今40代半ばですが、かつての同級生や会社の同期、先輩後輩も軒並み40代になっています。

40代といえば企業において次世代の経営幹部として期待される年代である一方、中間管理職として会社からの厳しい要求と下からの突き上げに挟まれ苦しい立場でもあります。

出世競争の最終コーナーに差し掛かり、明暗が分かれ、自分のキャリアを再設計する方もいる事でしょう。

周りを見ていても、40代になると本当に色々な事が起こります。子供の成長による空虚感、配偶者との関係の変化、親の病気や介護、自分の健康問題、体力の低下・・・。会社では慣れない仕事への配置転換、子会社出向、人間関係の変化などもあります。

追い風より向かい風が多い年代かもしれません。

ユングの「人生の正午」

心理学者のユングは、40歳前後を人生の折り返し地点として「人生の正午」と呼んでいます。人生の「転換期」であり「危機の時期」でもあるとしています。

人は30代までは竹のように伸びるが、人生の片側半分しか見えていません。正午は太陽が一番高く上がる瞬間なので、これまでの歩みと共に後半生を見渡せる時期です。

上ってきた太陽が下り始める瞬間なので混乱期でもありますが、自分の過去の歩みを信じ、内省し、心の声を聞き、この転換期を乗り越え、心豊かで満たされる後半生に繋げていくという考え方です。

40代の中年クライシス

40代は自信喪失することが多い年代でもあります。厳しい目標を達成できなかったり、できると思っていた事ができなかったり、下の世代に追い抜かれたり、若い時には満ち溢れていた筈の自信が揺らぐ時もあります。「自分の人生はこれで良かったのか」、「本当に自分がやりたい事は何なのだろう」と考えることもあるでしょう。

大事なのはそういう自分とどう向き合うかです。

心理学者のレビンソンの調査では40代の8割は何らかの中年クライシスに直面すると言われているので、自信喪失や混乱は何らおかしいことではありません。誰もが経験する、幸せな後半生に向けた登竜門なのだと思います。

乗り越えるには

乗り越える対策として、まず自分のやってきた過去に自信と誇りを持つことが大切です。

20年以上働いてきた人は、一社会人として、一組織人として、一家庭人として素晴らしい経験と知恵を持っています。

体力やスキルは若者に追い抜かれていきますが、本質を見抜く目、人を見る目、判断力、対人スキル、マネジメント力、人を育てる力は余人を持って代え難いものです。一朝一夕には体得できない力です。突出した技術や専門能力をもっている方もいます。

同時に新しいチャレンジも必要です。

積み重ねてきた過去の資産は大きな武器ですが、それに驕らず自分を謙虚に見つめ直し、日々の鍛練で人間性や心を高めていく。若い世代をレスペクトしながら、未来の日本のために彼らを一生懸命育てていく。どんな仕事も責任をもって取り組んでいく。汗もかく。それが40代ならではの仕事ではないでしょうか。

大学を卒業して20年たつと40代。バリバリ働いていたら本当にあっという間に20年が経ち、気づいたら40代です。

しかし人生はまだまだこれから。仮に65歳まで働くとしたら残り20年あるので、40代はキャリアの中間地点です。

40代の皆様、素晴らしき後半生のために、未来の日本のために共に頑張って行きましょう!

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