塩野義製薬さんが、グループ内各社が抱える教育研修部門を別会社化するようです。
出向される方は25名。1企業グループ専門のトレーニング会社と考えたらそれなりの規模です。
間接部門を集約したり、別会社化する動きはたまにありますが、教育研修部門を独立した会社にするのは珍しいケースです。
教育の対象は主にMRなので、一般の会社とは少し事情が違うかもしれません。
MRには正社員と派遣社員が混在しており、派遣社員は人数が多く入れ替わりも早いため、トレーニングの需要が非常に大きいという特徴があります。
とはいえ本体の中ではなく独立採算の子会社にするという意味は大きいですね。
教育研修部門の多くは、毎年決められた予算をどう使って研修プログラムを組んで運営するかに忙殺されており、研修の効果を深く分析、測定しようとしていません。
せいぜいアンケートをとる程度です。
ところが別会社になると、従来の社内業務が対価におきかえられ、将来的にはグループ外研修会社と競合するかもしれません。
人材育成の仕事がそのような緊張関係に置かれるというのは、期待できる取組みではないでしょうか。
※ 筆者(竹居 淳一)Facebookアカウント https://www.facebook.com/junichi.takei.58
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