転職先を探す手段には、人材紹介会社に登録して求人を紹介してもらう、求人広告を見て応募する、ハローワーク等の公的機関で探す、知人の紹介など色々あります。
その中で一番成功確率が高いのは知人の紹介です。企業にとっても応募者個人にとっても良い仕組みです。
だから自分が転職する場合、知人から仕事を紹介してもらえる関係があったらいいですよね。
なぜ知人の紹介が良いか
見ず知らずの人を面接する場合、面接官はまず「この人はちゃんと信頼できる人か?」という事を見極めます。仕事の経験や能力よりも信頼性を確認します。特に転職回数が多いと警戒されます。少し踏み込んだ質問や相手が聞かれたくない領域も踏み込んで聞かざるを得ません。
応募者側も、ここはまともな企業なのか?半信半疑の状態からスタートします。
ところが知人の紹介の場合、元々素性が知れているのでお互い最初から信頼があります。お互い探り合いの時間が必要ないので、すぐに仕事の内容や本人の仕事経験に絞って話ができ、フランクなコミュニケーションが可能です。結果がどうであれば、双方にとって気持ちのいい面接になります。
入社後も、仕事内容や条件面などで食い違いが発生しづらく、双方とも紹介者のメンツがあるので相手を尊重するため、結果として仕事も上手くいきやすいです。
過去に営業職経験しかない人を企画職で採用する場合など、通常は履歴書で不合格になってしまいますが、知人紹介であれば「企画センスあるなら一度会ってもいいよ」となりやすいです。
知人の紹介はどういう人を経由しているか
知人から仕事を紹介してもらう場合、その知人は意外と繋がりが近すぎない人の場合も多いです。以前仕事でお世話になった取引先の人とか、仕事と直接関係ない所で知り合いたまに食事に行く人などです。
会社の元同僚や学校の同級生など近い人は、生きている世界や人脈も自分と似ているので、意外性のあるネタをあまり持っていません。業界や仕事内容が異なる人同士の方が、面白いマッチングを思いつきやすいのです。
身近すぎる人には転職を相談しづらいので、程よい距離のある「緩い繋がり」の方がよい場合も多いです。
知人から紹介してもらえる人材になるには
「緩い繋がり」は”緩い”とはいえ、お互いが相手に良い印象を持っていなければ成り立ちません。知人からの仕事の紹介は、従前の人間関係の延長上で偶然発生するものでしかないので、信頼関係が築かれていたかどうかが鍵です。
人はそれぞれ他人のことをよく見ています。
取引先の下請業者に発注する時、威張った態度をとる人がいますよね。ああいうのは良くありません。ビジネスではお金を払うも貰うも対等の関係です。誰も偉くありません。
社内の人には気を遣い、社外の人を軽んじるのも駄目です。そういう態度をとっていたら、相手から信頼されず、長期的な「緩い繋がり」は維持されません。
どこでどんな方と出会っても、相手をレスペクトし、真剣に仕事をする事です。そうすれば自ずと信頼され、何かの時に助けていただける関係に育っていくのです。
社内や身近な人とつるむばかりでなく、外に出て異なる世界の人と出会って視野を広げ、ネットワークを広げていくのも大切です。
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