「1粒で2度美味しい」を超えて、1回で3度美味しい仕事をしよう

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「1粒で2度美味しい!」はアーモンドグリコの有名なキャッチコピー。大ヒットの原動力となりました。 カツカレーや半チャンラーメンなども1回で2種類楽しめるから、目の前に出てくると何だかワクワクしますよね。

仕事では、「1粒で2度美味しい」どころか、1回で3度美味しい仕事の進め方を狙うといいです。ベーシックな力がどんどん蓄積されていきます。

具体的なケースを1つ考えてみましょう。

「ある社員が、支店長から過去3ヶ月の支店営業レポートを作って欲しいと頼まれました。同時に以前から使っているフォーマットを渡されました」

  • 1粒で1度しか美味しくない仕事の仕方の場合、
  1. 以前のフォーマット内容を確認
  2. フォーマットに沿って必要なデータを集め、資料を作成
  3. 上司に提出して「ご苦労さん」と言われる

  • 対して、1粒で3度美味しくする人は、このように進めます。
  1. 以前のフォーマット内容を確認
  2. 支店長に以前のフォーマットに対する不満や改善期待をヒアリング( ← マーケティング的なニーズを探るアクション)
  3. 営業分析に関する本を読み、どのような分析方法が有効か学習する( ← 自分の経験だけに埋没しないよう、学習する姿勢)
  4. 2と3を生かして、レポートに新たな分析データを幾つか加える
  5. 4のデータを作っている過程で、「経験年数が3年を超えた社員の受注単価が伸びなくなる」事実を発見。その原因を支店の営業数人にヒアリングし、レポートに加える( ← 自分なりにデータの意味を考え、問題を浮き彫りにする姿勢)
  6. 以上のレポートを上司に提出したところ高い評価を受ける
  7. 自分自身も支店の新たな課題を発見し、視野が広がる
  8. 今回作成したレポートフォーマットを、次回以降も簡単に加工できるよう、見やすく使いやすいエクセルに変更( ← 業務効率化、仕組み化への取り組み)
  9. 次回は短時間で作業完了。別の人が使用する場合にも効率的

同じ仕事なのに、進め方と結果が全然違いますよね。同じ1つの業務指示から発生したのに、<会社に貢献した価値>と<本人に蓄積された経験値>の双方に大きな差が出ました。

後者の進め方は非常に細やかで周到です。時間はかかりますが、結果はいい事ずくめです。上司から評価され、本人自身に学びや気づきがあり、業務の効率化にまで貢献しました。

仮に年間100個の仕事をこなすとして、仕事の進め方に毎回上記のような違いがあったら、1年後両者の実力差は測り知れないでしょう。5年働いた若手が15年選手を超える事だって普通にあり得ます。

故に今目の前にある仕事を通じていかに多くを学び経験するか、という視点をもって、仕事の進め方を考える習慣が大切です。

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