「仕事ができる人は、なぜ○○をするのか?」的な本は、読む価値があるか

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沢山ある「仕事ができる人」本

私は本屋が好きで、時間が空くと立ち寄ります。

ビジネス本の平積みコーナーに行くと必ず目に入るのは「仕事ができる人は●●をする」みたいなタイトルの本です。

先日は「仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?」という本が目に止まりました。つい手にとってしまいそうな好奇心をそそるタイトルですね。

この手の本に過去どんなタイトルがあったかamazonで調べてみたら、沢山あることあること・・。

目についたものだけでも本当に色んな本が出ています(出版業界の激しい競争が伝わってきますね)

「仕事ができる人はなぜワインにはまるのか」

「仕事ができる人は店での「所作」も美しい」

「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」

「仕事ができる人はなぜデスクがきれいなのか」

「仕事ができる人は、なぜ、10歳若く見えるのか?」

「できる人はなぜ「白シャツ」を選ぶのか」

「できる男はウンコがデカい」

「できる男は超少食」

「できる人ほど、よく眠る」

「できる男は空気が読める」

「できる人は感情の整理がうまい」

「デキる上司は定時に帰る」

「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」

「なぜ、一流になる男は軽自動車を買わないのか」

「一流の人はなぜそこまで、見た目にこだわるのか?」

「ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか」

ほんと色々繰り出してきますよね・・

「仕事ができる人」本が売れる理由

この手の本が次から次へと出てくるのは何故でしょうか?

1つの理由は、この手の本に書いてある事は一見簡単そうだけど、いざ実践しようとすると難しく、結局諦めてしまう人が多いからだと思います。

1度読んで、「よし自分も変わろう」と思って数日努力しますが、すぐ元に戻ってしまい、また数年経ってから思い立ったように別の本を買い、また同じ事を繰り返すのです。

「人が変わりたくても、なかなか変われない」部分を衝いているから、同じ人が何度も買ってくれるのではないでしょうか。

「仕事ができる人」本の内容は共通している

実は、「仕事ができる人は●●をする」類の本に書かれている内容は大抵共通しています。比喩的に奇をてらったタイトルをつけていますが、その中身は似通っており、大体こんな感じです。

 icon-tag 自己管理をちゃんとしよう(時間、整理整頓、体調、睡眠、早起き、食事など)

 icon-tag 対人スキルを磨こう(気配り、場の空気を読む、配慮、笑顔、元気、言葉遣い、マナー、謝り方、約束を守る、など)

 icon-tag 見た目、容姿に気を付けよう(姿勢、服装、髪型、カバン・名刺入れ・筆記用具などの持ち物など)

 icon-tag 意志や感情をコントロールしよう(ポジティブ、怒りをコントロール、妬まない、自信をもつ、人のせいにしない、など)

習慣を変える難しさ

ご覧の通り、特別な事は書かれていません。子供の頃に両親に言われたこと、道徳の授業で勉強したこと、社会に出て上司に言われたことばかりです。

なんですが、、、これらを正しくスマートにやるって結構難しい事です。

残業の習慣、深酒の習慣、不健康な食生活、なかなか変えられないですよね。

お客様に不愛想な顔をしたり、部下に威張り散らしたり、何でもネガティブに考えたり、こういう習慣もなかなか直せませんよね。

習慣を変えるのはそれだけ難しい事です。

仕事は、年齢を重ねるほど経験が蓄積され強みとなる一方、歳をとるほど悪い習慣もこびりついていきがちです(だから企業は経験ある年配の人より経験のない若者を好む)

だから何歳になっても自分の悪い習慣を見直し、良い習慣を素直に学ぶ姿勢が、長いキャリアにおいてはとても大切です。

習慣を変えられるのは、キャリア上の大きな強み

「仕事ができる人は●●をする」本は、ハズレも沢山ありますが、所々にいい事も書いてあるので、馬鹿にするのは勿体ないです。 タイトルは奇天烈ですが普遍的に書かれているのは結構ベーシックで大事なこと。

しっかり心に留め、良い生活習慣、態度、人に心から感謝する気持ちなどを、じっくり育てていく。

世の中に習慣を変えられる人が少ない分、変えられる人は、それ自体がキャリア上、非常に優位性のある強みになっていきます。

【追伸】

20代後半に間抜けな経験をした事を思い出しました。

ある英語教材の通販広告が日経新聞に出ていました。「2週間毎日聞くだけでネイティブ英語が聞ける!」的な宣伝文句に惑わされ、友人3人で盛り上がって共同購入しました。2週間毎日聞きましたが、3人とも全く効果なし。英語の勉強もそれっきり。楽して学べるという青い鳥を追っただけでした。

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