キャノン電子の酒巻社長が明かす同社の働き方改革。
生産現場に比べて生産性が低いホワイトカラーの業務をどう改善するかは各社共通の課題ですが、キャノン電子の徹底ぶりは背筋がぞーっとする位凄いです。
- 始業開始から30分はPC使用を禁止。立ち上げてメールの返信してるのは受動的で何も生みださない
- 同じフロアでメールを送ったことが発覚した場合、3回でパソコンを没収、5回で降格。話せば30秒で終わることを長々とメールで送っていることがコスト意識が足りない証拠
- 社員のパソコン内の動きを記録している。1分あたり何文字をキーボードで入力し、何回マウスを触っているのかもすべて分かる。その結果、働かない人ほどマウスを使っている
- 社内の会議は立ち会議とし、必要最低限の人数でさっと集まり、15分程度で切り上げる
結構強烈な施策で少しぎょっとしませんか?
ただ良く考えるとなかなか的を得た策のように思います。
朝会社に来て何となくPC立ち上げて、ネット見ながらメール処理してというのは効率が悪いので、思い切ってここまで規制するのもありでしょう。
色々縛るほど遊びの部分がなくなり過ぎて、社員のクリエイティビティが落ちてしまわないのか、気になるところではあります。
酒巻社長の危機感で非常に共感できるのは、「生産性向上を伴わない残業削減は危うい」というところです。
働き方改革で早帰りとか残業制限だけ行って生産性を改善しなければ、会社はどうなってしまうでしょうか?
働き方改革は企業の持続的な成長と社員の幸せを両立するためのものだと思います。
酒巻社長いわく「働き方改革なんてすぐに浸透するものではない。10年以上やってもまだ途上でしかない」
まさに継続が大切ですね。
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