皆さんの会社に、新規電話をいつも門前払いしている人っていませんか?
もしくは受付に新規電話を全て断るよう、指示している会社はありませんか?
こういうスタンスは、実は危険な兆候だと思うんです。
新規営業電話をすると、かなりの確率で断られます。「新規の売り込みは繋がないよう言われています」、「事足りてます」、「必要ありません」・・等々、話をまともに聞いてもらえません。
私、先日ある会社に新規電話したんですが、秘書とおぼしき方が出て、案の定繋いでもらえませんでした。何度粘っても「新規電話は取り次がないのがルールなんです・・」と。
そこで知人のツテを色々辿ったところ、何とか担当の方を直接紹介してもらうことができました。
早速訪問して商談したところ、サービス内容を非常に評価して頂き、提携の話が前に進んだのです。
こういう事って、至るところで起きているのではないでしょうか?
ちゃんと話を聞いてもらえば良い商品なのに、その機会が作れない。
売り込まれる側からすると、よい商品・サービスと出会うチャンスがあるのに、自らその機会を放棄している状態。
とっても勿体ないと思うんですよね。
確かに新規電話にいちいち対応したら業務に支障が出るので、何でも聞けばいいというものではありませんが、全て門前払いしたら変革のチャンスを失います。
なぜなら世の中の商品は常に進化しています。
革新的な商品・サービスは、得てして既存プレイヤーではなく、新しい会社、聞いたこともないような会社が生み出します。
だから新規電話の中には金の卵が眠っているのです。
保守的な人に限って、「この取引先とは長い付き合いなので・・」みたいな理由で、より優れた商品があっても拒みがちですよね。
なぜなら、その方が楽だからです。
取引先を変更しようと思ったら、上司の説得が必要、既存取引先との摩擦も生じる、仕事が増える、変更して失敗するリスクもある。だから現状維持したがるのです。
気持ちはよく分かりますが、こういう社員ばかりの会社は時代に取り残されてしまいます。その人自身も取り残されます。
「何でも門前払いする習慣の人は要注意!」なんです。
日本人の慎重なメンタリティと関係があるのかもしれませんね。
かつて名もないソニーを最初に認めたのはアメリカでした。
サムソンの携帯はアメリカや中国では早くからシェアを伸ばしましたが、日本の市場開拓には物凄く時間がかかりました。
有名になったから買うのではなく、自らの目で価値を見極められる人が増えたら、日本のビジネスはもっとダイナミックになると思うのですが。
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